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古典文学に見る男と女シリーズ 第56回
文屋の康秀みかはのぞうになりて、あがた見にはえいでたたじや、
といひやれりける返事によめる
わびぬれば 身を浮草の 根を絶えて
さそふ水あらば いなむとぞ思ふ
古今和歌集 雑歌下巻十八 小野小町
"三河支店 店長代理を命じる"
店長・・・代理か。まぁよっしゃ。OKOK!
でも三河かぁ・・・遠いなぁ。
小野さんとも離れちゃうなぁ・・・
小野さんと一緒なら三河も楽しいだろうなぁ・・・・
でもなぁ・・・無理だろうなぁ・・・・
業平みたいに、ノリで誘えたらいいんだけど、
俺、不器用だし。
はぁ~永遠に片思いか・・・・
ちょっとだけ誘ってみようかな・・・・
うん。それとなくわかってくれるかな。
とりあえずメールしておこうっと。
Bururururu・・・・
あっメール。ん?康秀?
『このたび、三河支店に赴任することになりました。
三河は、風光明媚、食べ物も美味しいそうです。
もし、良かったら見に行きませんか?』
何これ。もしかして康秀ったら誘ってるワケ?
ホント、寸足らずというか、押しが弱いというか、残念な男だわ。
こっちだって第一線でビジネスはってるんだから、
そう易々とは、乗れないわ。
もっと、こうズバッと言えないのかしらね。
草食系とかってもういい加減にしてもらえないかしら。
誘ってるのかどうなのかはっきりしないから、
こっちだって、返事のしようがないじゃないの。
"男を振ってばかりの高慢女"みたいな言われ方されちゃうけど、
そもそも、こっちがグッとくる誘い方されないのですもの。
まぁ、業平みたいな肉食系は引いちゃうこともあるけれど、
あれは、あれで手ごたえがあるし、ノリがいいから話も弾むのよね。
康秀は、心地よい言葉だけど、それだけじゃぁね。
もっと乙女心を揺さぶってくれないものかしらね。
思う人には思われず、思わない人に思われて、
ままならないものよね。
あー康秀の返事どうしましょ。
ちょっとね。気持ちはわかるけど、こんなじゃね。
康秀には勉強してもらいましょ。
『こちらは、毎日なんとなくやってます。
これという人もいなくて定まってはいないので、
熱いお誘いがあれば、心が動かないわけでもないのですけれどね。
今のところは無しというところです。
どうぞあなたは、アチラで頑張ってね
小町』
はい、返信。
文屋康秀が三河の国司の三等官に任命された時に、
小野小町に誘いの文を使者に託すのですが、
それに対しての小町の返事の歌を今風にしてみました。
自分が傷つくのを恐れ、リスクを回避するように、
遠まわしに、遠まわしに、誘われたって・・・・ねぇ。
草食系って・・・・・
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やはり、私は肉食系がいいです。
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