スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
●スポンサー広告 □ コメント:- □ トラックバック:-◇
古典文学に見る男と女シリーズ 第34回
たぎつ瀬に 根ざしとどめぬ 浮草の
浮きたる恋も 我はするかな
古今和歌集 恋歌巻十二 壬生忠岑
"たぎつ"は"激つ"とも書きますが、
激しく水が流れる様子とか、心が激しく動く意味に使われますね。
"浮草"は水面に浮かんでいる水草ですね。
俗に"根無し草"なんて呼ばれて、
「浮草暮らし」とか「浮草稼業」などと言って、
一つの場所に落ち着かず転々としているという意味に使われていますが、
歌の場合も浮草のような恋と言えば、迷い惑う恋という意味に使われています。
さらっと読むと、
浮き草のように、惑う恋を私もしているのだ
と情景読みの壬生忠岑らしい歌なのですけれど、
けれどね、
たぎつ瀬ですよ。"激つ"瀬。激流の瀬。
それも、藻の様に岩にくっついているわけでは無いので、
ざっぷんざっぷん流されていく浮き草ってどうよ?という感じ。
浮いているというより、溺れているでしょう。
浮き草はたゆたう淵に揺らめいているイメージ。
なのに、この歌は激流です。
表では、さらりと言ってのけているけれど、その実、
激しい恋に身をやつし、惑いに惑う恋に狂わんばかりの私なのだ。
・・・でしょうか。平安のSturm und Drang・・・?
こんな訳、どなたもされないでしょうけれど、まぁ「おと恋」訳ということで。
専門家諸彦、何分にも素人ですので許してくださいませ(^_^;)
激しくとはいかないまでも、多少なりとも迷い惑うから恋。
安穏と何の障害もないと、それはそれで「幸せすぎて怖い」なんて、
物足りなさを感じ始める。
恋の媚薬はときめきと不安。
恋の栄養剤は脳内覚せい剤のPEA。
相手を想い、ときめき、恋惑い、満たされないから分泌できるPEA。
相手のことに一喜一憂する恋。
疲れることもあるけれど、
実は自分が無意識にPEA分泌のためにそうしているだけのことだったり・・・
惑う恋。いいんじゃない?
***********************************************************************
LCから春限定のNureNureが登場。 |
◆アクセスランキング参加サイト◆
|| 不倫ノートブック ||超さんのSEX講座|| 恋愛事情||
多少の青くささもいいかもね。
●古典 恋愛入門 □ コメント:1 □ トラックバック:-◇
★今迄の記録★
逢瀬記録には*マークが
綺麗になるには+マークが
古典恋愛入門には#マークが
投稿募集には=マークが
自主トレキャンプには:::マークが
タイトルに 付いております