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玄関のチャイムの音で、私は目を覚ました。
腕を伸ばし、いつもの時計のありかを探るが空振りする。
「何でないのかしら・・・・あっ」
そう。そこは私の部屋ではなく、横に寝ている男の部屋だった。
「泊まったんだわ」
私は、ベッドサイドの時計に目をやる。
「まだ、6時半じゃないの」
「ねぇ。起きて、玄関のチャイムが鳴ったわ」
男は奥二重の目をしかめる。
すると、二重がはっきりして、かなりいい男になる。
私は、その目をされるとドキンとする。
「玄関、チャイム」
もう一度言う。
途端に、男はベッドから飛び起きた。
「●●子だ。すぐ服着て。すぐ、すぐ」
「えっ。どなた?」
「妻だ」
「妻って、離婚したって言ってなかった?」
私は、下着を大急ぎで着けながら早口で聞いた。
「別れているようなもんだ。調停中だし。でもまずいぜ」
"ピンポーン"もう一度チャイムが鳴った。
「こんなに、朝早くなんて、大切な御用なの?」
「いやがらせだ。ウチに届く俺宛ての郵便物を持ってくるんだ。この時間に。
君と鉢合わせしたら、大変なことになる。
裏から出て。あっ通用門はダメだよ。表通りに出るから。
もっと右側にフェンスがあって、駐車場に出るから、そこから外に出て。気をつけて」
私は、男に持たされた自分の靴とバッグを持って、裏口から庭を横切り、
言われたとおり右に向かった。
「フェンスって・・・」
そこには1m30cm程の高さのフェンスがあったが、出られる場所が無い。
「よじ登れって言うわけ?」
バックと靴をフェンスの向こうの駐車場に落とし、
私はストッキングも履いていない足で、フェンスに脚をかけた。
"ビリッ"
「ギャッ!おニューなのに・・・・」
私は、昨晩泊まるために、夕方買った着替えのスーツのスリットが裂けているのを確認したが、気にしている場合ではない。
周りに人がいないのを確かめて、エイヤッと乗り越えた。
間男が、人妻といちゃいちゃしていると、出張のはずの亭主が帰ってきて、
取るものも取らずに、寝室からベランダへ裸のまま出て逃げる話なんて、
映画やドラマの話だと思っていたのに、
「私、間女?そんな日本語ないわ。なんなの。どういう事態なわけ?」
混乱している頭を鎮めるために、喫茶店を探したが住宅街にそんな所はない。
タクシーも通っていない。
ここが、どの辺りなのかもよく分からない。
とりあえず、人の流れを見ながら駅があるらしい方向へ歩いた。
「あっ」
忘れ物に気が付いた。
「ラガフェルドの袋・・・」
昨日着ていた洋服と買った洋服を入れ替えていた紙袋を男の家に置いてきた。
「まぁ、いいわ。くれてやる。二度と行きたくもない」
私は、恋人になりたてだったその男のことは、頭から抹消したくなっていた。
最近付き合い始めたその男は、離婚したてだと言っていた。
昨夜泊まった家は、男の一人住まいにしては、豪勢な住まい。
そうだわ親の別宅で、ゲストハウスにしていると言っていたわね。
そこに、早朝奥方?いやがらせ?なんなの?
もし、彼女がもう少し遅く来て、出かける私と鉢合わせでもしたら、
どんなことになっていたかしら。
まさに、修羅場になっていたかしら。
それは、それで面白いわ。
わっはっはっははははははは・・・・
間抜けな話だわ。
私も大間抜けだったわ。
もう、随分前の20代の頃のお話です。
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私が、忘れた紙袋(下着入り)は、男の母親がその日の内に発見したそうです。
こっぴどく絞られたそうです。
あっはっは(≧∇≦)ノ彡
ざまみろッ!うそつきめ!
でも、今では笑い話にできる友人になっていたりします。
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