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古典文学に見る男と女シリーズ 第23回
平中(へいじゅう)こと兵衛佐平定文と光源氏。
どちらも千年前の色男。
前者は実在の人物で、後者はご存知源氏物語の主人公。
源氏物語では、この平中の恋話をモチーフにしたお話が出で来ています。
平中は「品も賤しからず、形有様も美しかりけり、けはひなんども物言ひもをかしかりければ、そのころ此の平中に勝れたる者世になかりけり、かかる者なれば、人の妻、娘、いかに況や宮仕人は、此の平中に物言はれぬはなくぞありける」という男で、平中に言い寄られた女は皆ものにしてしまう。有名なドンファンでした。
『平中物語』『大和物語』『今昔物語』に収録されているこのようなお話があります。
「すきずきし」男、平中はいつものように見目の良い女を物色しに市に出掛けました。
そこで宮に仕える女房に心引かれて、恋文を送りました。
送られた相手は武蔵と呼ばれている女性で、
今まで身分の高い男性たちから言い寄られていましたが、
気位が高く全く男を寄せ付けていませんでした。
でも、あの平中からの懸想で心が揺れ、応じてしまいました。
ところが、翌朝平中からの後朝の文が届きません。
後朝の文は、今で言う「昨日はよかったよ」というラブメールです。
それがこないという事は、とんでも無い時代です。
夜まで待っても来ない、そのあくる日も、待てど暮らせど来ない。
とうとう五、六日経ってしまいました。
使用人達の噂にもなっていることも情けなく、周りの慰めも聞き入れず、
プライドの高い武蔵は誰にも言わず髪を切り、尼になってしまいました。
でも、平中が手紙を出さなかったのには理由がありました。
平中は武蔵に逢った後、手紙を出そうとしたところに、
宇多院御幸のお供を命じられ供します。
武蔵のことを心配していた平中でしたが、なかなか還御されず、
五、六日経ったところでやっと還御あそばせ、平中も都に戻って来られました。
急ぎ、武蔵のもとへ飛んできましたが、後の祭り。
尼になった武蔵のもとに行っても、武蔵は会おうともしません。
「私にも、やむを得ない事情があったことも知らぬまに、情け無い事を」と泣く泣く帰って行きました。
今昔物語では、こんなことに成るのは男に思いやりがなかったからで、
どんな事、どんな事情があったにせよ、一筆でも出せは安心したはずなのに、
五、六日も放っておけば女はどんなにふさぎこむか。
ただこうなるのも宿世であろうと締めています。
一方、源氏物語では源氏が懸想する相手は、常陸宮の姫君。
中々応じてくれない姫に待ちきれず、
強行突破でやっと逢えたものの、
その姫は、かなり期待していたものでしたのに、
全くの的外れでがっかり。
翌朝、後朝の文を書く気も起きない。
そこへ朱雀院への御幸の打ち合わせに来いという達し。
夕方帰宅し、やっと後朝の文を姫に送ります。
本来ならば新婚三日間の通いのはずも、
雨が降ったり、左大臣邸での宴やらで、行かずじまい。
姫の様子を大輔命婦が伝えにくるが、
「暇なきほどぞや。わりなし」といい訳をする。
可愛そうと思いつつも何となくそのままにしてしまう。
姫の方は、世間を知らず、おっとりと育った女性だったので、
源氏に対する気持ちは有るけれど、悔しさなどはなく、
いつくるか分からない源氏を待ち続けるのです。
源氏はこの後、反省しいつまでも見捨てずに世話をします。
(ただし、女としてではなく、どちらかというと、
醜女でも一度でも関係した女性は生涯面倒を見る心長しの気持ちから。)
後朝の文を送りたくても送られなかった平中。
どうしても送る気になれなかった源氏。
女のプライドで尼になった武蔵。
プライドよりも想いを大切にした常陸宮の姫。
どちらが良いというものではなく、
クロスしていればというものでもない。
ただの人としてならば、源氏に庇護されての常陸宮の姫でいいけれど、
女としては悲しい。
さりとて、プライドでばっさりというのも。
どちらにもいえる事は、恋愛において短気は損ということでしょうか。
焦らずじっくり相手を選び、
焦らずじっくり相手を待つ。
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平中の話をモチーフにしている場面は源氏物語に他にもあります。
色男なのに結構失敗男というイメージが強い平中 。
平中には有名なアノお話かありますが、スカトロ系ですからどうしましょうか・・・
知りたい?
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