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マメになると言っていた彼からは連絡無く、ビジネスの打ち合わせも何回かスケジュールが合わず流れた。
やっと時間を合わせて彼のオフィスに行くと何と彼の奥様がいた。
奥様が時々いらっしゃっている事は2年前にここに来ていた時から知っていた。
「あっ。お久し振りです。」私からご挨拶をした。
2年前と少し印象が変わっている。以前はマダムという感じがしたが、その感じがまるで無くなっている。
女は意地悪だ。久々に会った知り合いが、ランク下がり気味になっていると黒い優越感に喜ぶ。「あなたは、本当に変わらないわねぇ。」などと言われれば極上だ。
彼は奥様を背にして、私と向かい合わせに座る。
テーブルの上で「スミマセンね。なかなか時間が合わなくて」と言いながら私の手を握る。
私はそっと「逢いたかった」という気持ちを込めて手を離した。
普通にビジネスの話しをしていても奥様が近くにいると、ぎこちなくなってしまう。
「実はこれから出掛けなければならないんですよ。申し訳ないけれど30分位でできるかな。12時にはここ出ないと間に合わないんだ。」時計は11:30。私も居心地の悪いココでは仕事を進められない。大急ぎで取りまとめ12時前にはオフィスを出た。
もう少し長く居たかったが、仕方が無い。駅に着くと12から15分をまわっている。彼の携帯にわざと電話をしてみた。
「あっmyさん。さっきは愛してるって言えなかった。」先ほどのオフィスでの会話のときとは声が全然変わっている。やはり、近くに奥様はいない。
私はとぼけて「今どこにいらっしゃるんですか。そんな事言っていいんですか。」と答えた。
「今、車で出先に向かっているところ。どうしたの。」
「次回のお約束ですが、どうしても間に合わなさそうなので、出来れば30分遅らせていただいてよろしいでしょうか。」どうでもいい事だ。話したかっただけ。
「あっいいよ。その前に露天風呂にでも行く?あっ違うか。ははは。」とことん軽い。
「マシンを持っていきますので。よろしくお願いいたします。」あくまでもクールに受け流した。
電話を切ってから、奥様を出し抜いたような気がして、陰湿な心がすこし微笑んだ。
もっと秘めたお話はこちらにもあります。
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