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百人一首に見る男と女シリーズ第二回
シリーズ化?・・・まぁお付き合いを
今回は解釈の違いについて
逢い見ての のちの心に くらぶれば
昔はものを 思はざりけり
権中納言敦忠
拾遺集にあるこの歌の詞書には、
「はじめて女のもとにまかりて、またの朝につかはしける」とある。
つまり、後朝(きぬぎぬ)の歌。
後朝の歌は、一夜を共にした翌朝、自宅に戻った男が、女の元へ贈る歌のことですね。
要は逢瀬の後のラブメール。
何てステキなのでしょう。
「昨夜はよかったよ。やっと君は僕のヒトになってくれたんだね。この日が来ることをずっと待っていたんだ。君と逢瀬を遂げられたらきっと最高の気持ちになれると思っていたんだ。
でも、どうだい。僕の気持ちは最高どころか苦しくなるばかりなんだ。君を失いたくない、僕以外のだれにも渡したくない不安とドキドキが次々と僕を襲うんだ。
こんな苦しみに比べたら君に只々恋こがれていた時の方が随分と楽で単純な思いだったよ・・・。」
こんな後朝のメールをもらったらどーよ!!天にも昇る気持ちになるわ。
さて、もう一つの解釈もある。
これは田辺聖子氏の「文車日記
」にある解釈。
>男は恋こがれた女とついに一夜をともにする事が出来たが、ものにしたとたん急に熱がさめてしまったというもの。
「あんなに逢瀬をしたいと思っていたヒトだけど、何とか手に入れて一夜を過ごしたら、こんなもんかなぁなんて白けちゃったよ。それまでの俺ってなんだったんだろう。単純な思いだったなぁ・・・。」
こんなの後朝の歌にはなりませんから、拾遺集の詞書を考慮しなければ、ありえますよね。
キャッチアンドリリースな男。バキヤロー~~~である。
でも、この時代はこんな話、わりとありがちなのである。何故ならば前回のエントリで、恋の分類について触れたが、この中に「いまだ逢わざる恋」というのがある。
○○大臣の姫は絶世の美女らしい・・・という評判だけで、恋をしてしまって恋文を送り続ける。見た事もない女性にのぼせ上がるのである。
ピンと来る方もいらっしゃるでしょう。
そう「源氏物語」の"末摘花"の姫。
想像力たくましい光源氏が深窓の令嬢に大変興味を持ち勝手にすばらしい美女ではないかと想像する。
そして、ある夜忍び込み姫と一夜を過ごすが、どーも会話がパッとしないし、満足の行くセックスでもない。
思い切り期待はずれ・・・でも、まぁせめて美人なら少しは気も晴れるかと思い朝の光で姫を見たら「ガガ~~~~ン!!!!」と絶句したという話。でも、光源氏はこの後もこの姫を庇護してあげるのだけれど。
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なんと、あの面白い二人が戻ってきてしまった~大変だわ~
myも後朝のメールを貰ってみたいわ。自分からは出すのだけど。彼からは思いっきりはぐらかされた返事がきます。
素直になれよーっていつも思いますの。皆様はいかが?
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