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古典文学に見る男と女シリーズ 第52回
士は己れを知る者のために死す
司馬遷 『史記』刺客列伝
男は、自分を認めてくれる者のためならば、死を持っても忠誠する。
春秋戦国時代の有名な刺客「豫譲」の言葉です。
豫譲の主人は、智伯という悪名高い人物でした。
智伯は趙襄子に討たれるのですが、豫譲はその仇を討とうとするのです。
仇討ちのために豫譲は、炭を飲み声をつぶし、漆を全身に塗り、
妻にさえ分からないくらい姿を変え、物乞いや囚人になり、
趙襄子を狙い続けるのです。
ものすごいスナイパーです。
なぜそこまでして、豫譲は悪名高い主人の仇討ちをしたかというと、
何人かの主人に仕えた中、智伯だけが豫譲という人物を
手厚く迎えてくれたという恩義があったからです。
「士は己れを知る者のために死す」
前回、「存在価値を認める」という話をいたしましたが、
男に限らず、女だってそうですよね。
自分を理解してくれる人には、報いたいと思うものです。
「おと恋」からかなり離れているような言葉ですが、
実は、この言葉の後には続きがあります。
女は己れをよろこぶ者のためにかたちづくる
女は、自分を愛してくれる者のために美しくなる。
男は忠義、女は愛。
確かに、否定はできませんね。
でも、男の忠義の対象は、男と限ったわけではないのです。
私がこの言葉を知ったきっかけは、枕草子なのです。
身分のあまり高くなかった藤原行成が、ポンと蔵人頭に大出世した。
「なんで、あんな冴えない男が」と噂されたが、
清少納言は、誠実な人柄を見抜き、
「普通のひとではございませんわ」と御前に啓上していた。
いみじうみえ聞こえて、をかしきすぢなど立てたることはなう、
ただありなるやうなるを、みな人さのみ知りたるに、
なお奥ふかき心ざまを見知りたれば、「おしなべたらず」など、
御前にも啓し、またさ知ろしめたるを、つねに、
「『女は己をよろこぶもののために顔づくりす。
士は己を知る者のために死ぬ』となんいひたる」といひあわせ給ひつつ、
よう知り給へり。
清少納言に褒められていることを行成も知っていて、
「清少納言どの、『女は己をよろこぶもののために顔づくりす。
士は己を知る者のために死ぬ』と言いますが、私は、あなたにつくします」
と信頼し、女房(という役付き)の清少納言にいつも奏上を頼んだり、
上からの指図を間接的に仰ぎ心を尽くしていた。
・・・・というわけです。
相手の存在価値をしっかりと認めていると男に信じられ、
さらにその男が愛する相手だったとしたら、
女は一所懸命美しくなる。
男は信頼し、女は美で応える。
何事も信頼関係には、存在価値を認めるということが必要なのですよね。
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