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夕顔

2009年01月13日[01:22:49]

古典文学に見る男と女シリーズ 第49回
今回は和歌ではなく、源氏物語です。
 
「おと恋」の副読書「源氏物語」ですが、(笑)
登場人物は、皆様も押さえていらっしゃいますね。
 
「おと恋」で人気の女性は、六条御息所や紫の上ですが、
男性に人気の夕顔はあまり人気はないようです。
 
私も夕顔に関しては、胡散臭さがあって、
どうよという印象なんですよね。
なよなよとして頼りなさそうなのに、
頭の中将や源氏はめろめろになっちゃう。
天然なのに、男を食っちゃう感じってねぇ・・・
なんか、納得いかないというか、ねぇ・・・・
 
それが、最近読んだ瀬戸内寂聴尼の「源氏物語の女君たち」の中で、
『夕顔に円地文子さんは娼婦性があるとおっしゃいましたが』
というくだりがありました。
「そうかッ!」ポーンと納得できました。
夕顔に対する考え方が全く変わりましたの。
 
そうなのよ。
だって出来すぎでしょ?
(以下、私のいつもの古典勝手訳と思ってくださいませ)
最初頭の中将に愛され、次にライバル的光源氏に愛される。
 
それも、光源氏の乳兄弟で側近の惟光の実家の隣に
夕顔がお忍びと称して滞在しているとき。
 
このとき惟光の母、つまり源氏の乳母は病に倒れていて、
そりゃぁ心配りができる源氏のこと、
きっと惟光の屋敷に来ることを予測してての待ち伏せじゃないの?
 
それに予想通り源氏が惟光の屋敷に突然来て、
門を開けるほんの短い間、
意味ありげな扇に、源氏が興味を持った夕顔の花をささっと、
女の子にもたせ差し出す用意周到さ。
扇には、歌が書かれていて、
「白露に光る夕顔の花のようなあなたは、もしや源氏の君?」
狙っとるやんか~というものでしょ。
 
この時代のお姫様は、大体自分を持たずに、
お側に仕えている女房が大方を取り仕切ります。
お姫様への恋文も女房から取り次ぎ渡され、
お忍びで逢うのも女房の取次ぎ無しでは叶うものではありませんでした。
 
又、結婚するにも後ろ盾が必要で、親の階級・資産がものを言う。
お婿さんを養うわけですから。
後ろ盾の無いお姫様は大変です。
お姫様が大変ならば、お姫様の側近、
家に仕える者だって死活問題です。
何とかして我等が姫を玉の輿にというわけで、
お姫様をプロデュースしなければなりません。
「ウチのお姫様は、すっごい美人なのよ~」と言いふらし、
男性の注目を集めさせるのも女房達。
 
夕顔の場合も『チーム夕顔』が組まれていても不思議ではありません。
もしかしたら、愛の動作もトレーニングしていたのかもしれません(笑)
いえいえ、笑い事ではなくて、必死ですよね。
それはそれはのテクニックで、17歳盛りの青年をメロメロにします。
チームは、お忍びで覆面をしたままの青年が、
本当に源氏であるかどうか後をつけさせたりして、
抜かりも有りませんでした。
 
夕顔本人も、ただ女房の言うがままではなく、
源氏が覆面を始めて外した際、
「俺っていい男だろ」なんて歌を詠むのですけれど、
「あれは、夕暮れのせいでしょ。近くでみるとたいしたことないわ」
と即妙に答える才があるの。
ツンデレではなくて、デレツン?
それに源氏はまた、やられた~となるわけだから、
おぬしやるな~なのよ。
ちゃんと、男の壺を押さえているのよね。
 
庶民の家に、最初ボンボンの源氏が面白がるのも、
その内飽きて雑音にもやってられないよと屋敷を出るのも計算かも。
 
ただ、計算外だったのは、夕顔の心臓が弱かったということ。
急死は、六条御息所の生霊の祟りのように書かれていますが、
心臓発作ではなかったかと言われています。
 
 
夕顔ファンの方には、ごめんなさいね。
イメージをガタガタにしてしまって。
 
でも、意思も持たずにただなよなよと
「女はただやはらかに」ではなく、
意思と目的を持って自分と娘、家の者を
守るために遂行した夕顔の方が私は女としてすごいと思います。
 
それにも増して、いろいろな角度からの想像を読者にさせる、
紫式部もやるわねぇ・・・・
性格はさておいて、さすがの文才。
 
ちなみに、「チーム夕顔」は、夕顔の死で消滅はせず、
一番の女房の右近は右近で、源氏の屋敷に引き取られてからも、
夕顔の生き別れの娘を探し続け、
夕顔の娘は家に仕えるものに守られ続けて、
必然のような偶然で出会い、
夕顔自身の命を縮めてまでも繋げた源氏との縁を
娘、玉鬘のシンデレラストーリーとして昇華させます。
 
このあたりも、源氏が夕顔に恋焦がれて探し出した娘というのではなく、
夕顔の執念で死して尚、守り通した娘という気がいたします。

 
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深読みすぎ?
まぁ「おと恋」訳ですので・・・・

古典 恋愛入門コメント:8 □ トラックバック:-◇ 


コメント一覧
この記事へのコメント◇
源氏物語の女人は、どのひとも個性的に
描かれていて、紫式部の作家としての観察眼や
女性としての視点の見事さに驚かされます。

夕顔…ふわふわと浮遊感のあるような、
とらえどころのない、不思議な女性。
容易く男に抱かれる感じ。
おまけに愛らしく、可愛らしく…
そりゃ~やっぱそういう女性は反則だわ。
一方で、綺羅星のごとく栄華をふるっていた
頭の中将、源氏の君をがっちりものにする…
あら…意外としたたか??

想像をかき立てる女性なんですね、夕顔。
…って、やっぱり夕顔の魅力の術中に
はまってるのでしょうか?

ちなみに私は朧月夜が一番好きです。
「朧月夜に似るものぞなき…」って
登場の仕方から、ドラマティックなんだもの。


2009/01/13(火) 10:24:02 | URL | saya #[ 編集]
私が一番好きな源氏物語は「あさきゆめみし」
(マンガ)でして、夕顔はひたすらに可愛らしい
女性で、なかなかに理想です(^^)
「貴男に手折られて、幸せな夕顔ですこと・・」と
機転が利き、源氏が「欲がないね 
しあわせになりたくないの?」と問えば、
「なにもいりません 御屋敷もおくりものも
神さまのくださったぶんだけ しあわせでしたわ・・」
と応え、お互いの身分を隠したまま
(知っていても口には出さず・・)
「あなたがどこのどなたでも・・あなたは
おやさしいかた・・」
「あなたが飽きるまでお側にいさせて
くださるだけで・・それでいいの・・」と
いった感じです。
お互いに苦しい恋を経験したことがある
んだね・・という感じで、この人となら
身分よりも何よりも、お互いを思い合って
いたわり合って、幸せになれるかもー
(でも絶頂でつみ取られてしまう恋)なのでーす。
なよやかでいて、相手の寂しさや哀しさを
まるごと包み込む柔らかさを持っている女性・・
そんな感じで描かれてます。
娘の玉鬘ちゃんは、意外にも流されそうで
流されない、しっかりしてたりもして・・。

源氏物語って訳者によって、個性豊かに様々に・・
男性訳の源氏物語も、また全然違っていたり
なんと奥深いのでしょうねー。
本当におもしろいですね。

2009/01/13(火) 12:39:48 | URL | りら #[ 編集]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

▼sayaちゃん
>そりゃ~やっぱそういう女性は反則だわ。
そうそう、反則反則(笑)
でも、見方を変えると唸っちゃうのよね~

朧月夜は、やんちゃな可愛い姫という印象。
朧月夜も待ち伏せかなぁ~って思うのは私だけ?(笑)

やはり、天皇や皇族に読まれるからか、
全てをあからさまに書かずに、後はご想像に・・・・
というところが、源氏物語の深さですよね。
 
宇治十帖は、結構詳細で、これはまた格別の面白さがありますね。
 
 
▼りらちゃん
私は、「あさきゆめみし」は読んだことがないのですが、
ビジュアルで表現すると、また別の面白さがあるのでしょうね。
 
是非、ストーリーは頭の中にありましょうから、原文にも挑戦してみてくださいませ。
また、ググッときますわよヾ(^∇^)
 
少女のころに読んだストーリーと、大人になってから読むストーリーは、
別物になりますから。
 
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2009/01/14(水) 00:21:42 | URL | my #[ 編集]
年輪かしら~
09年お初でございます。
私も源氏ネタ大好きです。読んだ時の自分の状況と
心境により感じ方が違うことで「自分の変化」に
気づかされ、作品の奥の深さを再確認しています。
夕顔に苛立ちを覚えたり共感できる「己の二面性」
に気づきつつも認めたくなかった若いころ、
夕顔タイプの実在の友人により、私自信も『夕顔』
性を持ち合わせていると気づかされたり・・・
ま、己が知る自分よりも、他人から見える自分が本当
の自分である・・・と、人生の先輩が仰っており。
TPOにより「何が強さなのか」が理解でき活かすことが
できたら・・って思っています。
今年もよろしくお願いいたしま~す♪
2009/01/14(水) 09:11:45 | URL | まこ #[ 編集]
古典、学生時代は大の苦手で…
30過ぎかしら、男女の「機微」みたいのが分かるようになってから、昔も今も男女って変わらないんだ~って目からウロコの発見した後は好きになりました!
学ぶべきこと沢山です!

私は日本外にいますが、男って同じだわ~と、日本の古典も十分応用できるのですよ^^

そういうわけでMYさまの古典シリーズも楽しく拝見しています。
源氏も勿論大好きです。
2009/01/14(水) 10:37:29 | URL | ねぎぼうず #[ 編集]
高校の古文の授業の時に、夕顔のしたたかさについて、先生がいろいろと語っていたことを思い出しました。
50代くらいの女先生で、ガラスの仮面に出てくる先生(よく知らないのですが、髪で顔を隠した人)みたいな人でした。
今思えば、よく授業料中に…と思いますが、「女は可愛いだけじゃダメ。機転や機微のわかる女に!」「男性の多くが望む女性像」とか、女子校でしたから、私達もいつになく一生懸命聴いていたんですね~(笑)。
大人になると、またひとつ深く読める作品ですよね。
2009/01/14(水) 16:27:22 | URL | 椿 #[ 編集]
「源氏物語の女君たち」、ちょうど私も読み終えたところでした。
そして同じく”夕顔の娼婦性”に、ストンと腑に落ちる感覚を覚えたのです!
これまで、夕顔はその儚げさで男君を惹きつけているとばかり思っていたので。

現代でも同じですよね。男心をがっちり掴んでいる、か弱そうな女性ほど、
実はしっかり計算している…(ひねくれすぎ?!)

自分の気持ちにまっすぐ過ぎて彼から離れられず、このままだと
まだまだ結婚できなさそうです(苦笑)
夕顔を見習って、しっかり婚活しないといけないかしら?!

と、あいかわらずの私です。
今年もよろしくお願いいたします♪
2009/01/15(木) 23:37:25 | URL | kutan #[ 編集]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

▼まこちゃん
そうなんですよね。
その時の状況で、読み方が変わる深さって
源氏物語ならではですよね。
一生、何度も読み返したい文学ですね。

はい。こちらこそよろしくお願いいたします。


▼ねぎぼうずちゃん
海外からいらしてくださっているのね。
「男」と「女」は、今も昔も本質は変わらないのですよね。
もちろん、国が違っても。
どちらにいらっしゃるのかしら。
そちらからの、そちらならではのお話もお聞かせくださいませね。
 
 
▼椿ちゃん
大人の女先生に古典を教わったのですね。
月影先生!
私も女子校でしたが、先生が男性で、
「夕顔」は、男よりの教えでしたね。
女先生でしたら、もっと早く源氏物語を読み込んでいたのかも・・・

まぁ、本当の素晴らしさ、凄さは大人になってから理解できるものですがね。
 
寂聴先生からすれば、「まだまだ」でしょうけれど(笑)
 
 
▼kutanちゃん
おぉぉぉ、そうでしたか。
でしょでしょ。ひざ、ポーン!ですよね(笑)
 
計算・・・・身を守る術を心得ているんですよね。
 
婚活頑張れ!
真っ直ぐは悪いことでは無いけれど、
少しだけ視野を広げると、自然と縁はやってきますわよ。

今年もよろしくお願いいたしますね。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2009/01/16(金) 00:50:39 | URL | my #[ 編集]
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本当に秘密?お悩みはみんなでシェアしませんか。
貴女のお悩みと同じお悩みをお持ちの方が救われるかもしれません。
できれば公開にしてくださいませんか。
HNを代えられてもOKなので。
 


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