スポンサーサイト
新しい記事を書く事で広告が消せます。
●スポンサー広告 □ コメント:- □ トラックバック:-◇
Y子の口吻は、恋をしている女性そのもの。
甘くうっとりとしているが、
誰かに話したくて仕方がないという感じで、
薄いボルドーにグロスがかかったルージュで染められた唇から、
次から次と甘美な色の言葉が溢れ出している。
今まで、誰からも言われたことがない、相手からのストレートな愛の言葉、
いやらしいけれど、女としての自分を取り戻してくれるような淫靡な表現。
Mは、出来るだけ好奇な目にならないように、務めて穏やかな表情でY子の話を聞いた。
そうしなければ、Y子の話が危うい方向に走り出しそうだったから。
それに、話を聞いているうちに第三者として解せない部分に気付いていったから。
穏やかにというMの願いとは裏腹にY子の話は、どんどんエスカレートしていき、
家族と別れても愛に生きたいとまで・・・
「それは、まずいわよ」
「Mちゃんには、わからないかもしれないけれど、
私、夫しか知らないの。このままなのかしらって焦るの。
でも、彼で私は変わったわ。綺麗になりたいって思うの。
いつ会えてもいいようにって、いつでも綺麗にしていたいと思うようになったの。
Mちゃんのように、お仕事している人は普通かもしれないけれど、
家庭の専業主婦がそう思うためには、それなりの思いきりとか、勢いが必要なの」
確かに、Y子の言いたい事は、Mにも理解出来ないでは無いが、
恋をしなれない女性の甘さや、緩さ、危うさが心配になる。
昔からの大切な友人のことだから、何とかして冷静さと理性を持ってもらいたい。
相手の男はどんな男なのか。
Mの第六感が、相手の男を突き止めなければならないと指示を出しているような気がした。
「顔は知っているの?」
「ええ。と言っても子供の頃の顔だけど・・・
小学生の頃の写真なのよ。福山雅治にそっくりなの。
絶対に素敵な男性になっていると思うの。あまり変わっていないって言うし」
「あなたの写真は送ったの?」
「先に私の写真を送ったわ。前に見せたでしょ。七五三の時の。
あれを携帯で撮って送ったの」
Y子は、美人。それも未だに超がつくほどの。
学生時代、Mと同じモデルクラブにいたが、
こんなにも綺麗な女の子がこの世にいるなんて信じられないと、
MはY子と一緒のフレームに入るのをためらっていたくらいだった。
渋谷センター街を普通に歩けなかったと言っても、決して大げさではない。
そのY子が、上等な着物を着付けして、娘の七五三で家族と写っている写真。
「本当に、あなた綺麗ね・・・・」とMはため息をついた。
その写真を相手に送ったと言う。
普通の男だったら、臆してしまうだろう。
子供の頃の写真を返した男の気持ちが分かる。
「名前は?ハンドルネーム?」
「ペンネームってこと?下の名前だけだけど、本名だと思うの。
メールをパソコンから送ってくるのね。そのアドレスが、名前と数字だから」
「もしかして、yahooとか?」
「そうそう、なんで分かるの?」
出会い系サイトで知り合った相手に、固定アドレスを教える人間はそういない。
何かあったら、すぐに消すことができるアドレスを使うことは常識。
だが、それは言わず普通のこととMは答えた。
「よく、yahooのアドレスなんか、ふざけたアドレスつけている人多いのに、
本名をつけているなんて、真面目な人なのね。どんなアドレスなの?」
MはさりげなくY子を誘導するように聞いた。
「×××××0000。数字は彼の誕生日だから、覚えやすいの。正直よね」
もし、それが本当であれば、その男、隙がたくさんありそうだ。
これは、かなり簡単に辿くかもしれないとさらにY子に質問する。
「何やっているひと?」
「輸入雑貨の会社を経営しているみたいなの。
インターネットにお店を持っていたりしていてね、それでいつも忙しいらしいの。
どういうお店かしらって思うのだけど、パソコンじゃなきゃ見られないと言うの。
今度会えたら、直々に教えてくれるって。
Mちゃんみたいにパソコン持ってきてくれるって言うの。
それまでは、知らない方が楽しみが大きいでしょって。
でも、知りたいわ」
「何のお店かしらね」
「アジア風というかエスニックな小物や家具やインテリアらしいわ」
「あなたのイタリア趣味とは、随分と違うのね」
「そんな事ないわ。最近はエスニックな家具なんかもお部屋に置いているのよ」
「その人の影響?」
「そうね。家中、彼のお店の家具で埋めてもいいわ。
それより、二人だけのお部屋をマンションに借りてもいいわ。
エスニック調に家具と調度品を整えて・・・・」
「失楽園みたいだわね」
「あらそうかも。そのくらいの勢いかもしれないわ・・・・」
ふぅーっと、Y子が遠くを見る。
きっと男とも、そういう話をメールで数多くやりとりしているのだろう。
その他にもY子から小一時間話を聞いて、いくつかの情報は揃った。
「私、これから義母と日本橋に行く約束しているから、もう行かなくちゃいけないわ。
Mちゃん、ゴメンナサイね。又ね」
「いいのよ。又お話聞いてあげるからね」
「ええ。ありがとう・・・・」
足早にY子が立ち去った後、カフェのテーブルでMはPCを起動させた。
そしてブラウザを立ち上げて、キーワードを入力した。
>>続きます
***********************************************************************
★特別な日は特別な"私"を演出して
ベリーとローズの香りは、大人の女性をチャーミングにしてくれます。
バーのカウンタ、車の中、お部屋の中、お風呂の中・・・香りの力で虜にさせましょ
バスクリスタル・ローズ (\1890) |
エステべール・ミルキーローズ (\1200) |
エステゼリー・ラズベリー (\1260) |
LC'Sフェロモンボディ (\3500) |
シャイニングベリーローション (\2980) |
メイクラブリップ・カシスレディ (\2500) |
ラブリーキッス2007 (\1980) |
ブルガリアローズウォーター (\2100) |
フレッシュ・ラズベリー&ライム (\1280) |
***********************************************************************
◆アクセスランキング参加サイト◆
|| 不倫ノートブック ||超さんのSEX講座|| 恋愛事情||
探偵ドラマよりも分かりやすい。
まぁそんなものです。現実は。
★今迄の記録★
逢瀬記録には*マークが
綺麗になるには+マークが
古典恋愛入門には#マークが
投稿募集には=マークが
自主トレキャンプには:::マークが
タイトルに 付いております