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女三人で渋谷のアングラな地下バーで小さなテーブルを囲みコソコソと話す。
コソコソと話すつもりでは無いけれど、コソコソと縮こまり話してしまう。
なぜなら・・・・・
「寒くない?」
「寒い、寒いぃ」
「すみません、少しココ・・・」
N美が、スガシカオ風の男の子を呼びとめ両二の腕を抱える動作をする。
「少々お待ちください」空いている席と空調関係を見ながらシカオ君は私達を誘導する。
「弱くなった?」
「なった、なったぁ」
「冷房にも弱くなったし、オトコにも弱くなったわ。あっ同じのをくださる?」
「強くなったのは、アルコールねぇ」
ピッチの速いN美にA子がニットを肩から落としながら突っ込む。
「で?」
「で?って・・・・」
「今の彼氏の話でしょ?」
「myちゃん、人聞きの悪い話しないでよ。ずっと彼だけよッ」
N美は"おと恋"にも二度登場しているバツ1独身超職業婦人。
前にエントリであげたのは2月。新しい恋の話をしてくれたのですけれど、
実はその後「あんな弱ッチと付き合うだけ時間の無駄ッ!バカバカしいったらないわッ!」
なんて、別れると息巻いていました。
「弱ッチと別れてないの?」
「うん。だって・・・・可愛いいんだもの。放っとけなくて・・・」
あらら・・・・どっかで聞いたセリフ。
「そうなのよねぇ。放っとけないのよねぇ。弱いヤツってぇ」
A子も深く頷きながら話し出す。
A子は、まっさらの嫁入り前。と言っても私達と同い年。
N美ほど派手な経歴ではないけれど、お役所一筋日本を支えてくれている。
周りには、優秀な男性はたくさんいるけれど、まったく興味の対象外。
というより、結婚という枠にはめられるのは、まっぴらごめんらしい。
切れ味のよい美人なのに、話し方がねっとり系でかわいい女。
「別れた後は、なーんであんなのにお熱だったのかしらって思うんだけどねぇ、
その時は、もう私が守ってあげるしかないわ。私じゃなきゃって思ってるのよねぇ。
ある種使命感みたいな感じ。切れて初めて気がつくのよねぇ」
「いえいえ、切れてないから。私達」
N美が人差し指を立てて振る。
(≧∇≦)/
「別れる、別れないは別として、
確かに弱ッチとダメ男には、弱くなっているのは確かよね。
若いときなんて有りえない思い入れと執着がまとわりつく感じ。
もう、半分恋人というより、お姉さん感覚ね」
「あら、myちゃん・・・・」
「おやおやmyちゃん、実体験かしらぁ。教えなさいよぅ」
「無理よ、この人絶対に口割らないから」
私は二人に具体的恋愛の相手の話はしていない。
この二人というより、今はだれにも。
「えー、これで記者会見は終了させていただきます」
「あはは・・・いたねぇ。そういうタレント」
「いたいた。誰だっけ。誰だっけmyちゃん」
「ええっと、誰だったかしら?」
「忘れっぽくなったわね」
「なったなったぁ」
「恋の始まりの甘い言葉は一言一句覚えているのにね」
「言えてる、言えてるぅ」
「でもそれ、虚しい」
「わかっているのよ、今だけって。そのうち薄くなるって」
「そうそう、だからとりあえず今は、今の内は沢山言っといてぇ」
「甘い言葉に今だけ酔わせて。なのよね。いつまでなんて分からないけれど。
有頂天になっている自分を俯瞰して、私って可愛いって。至高至福の時を飲みほしたいのよね」
「myちゃんやっぱり実感こもってる」
「みんな、そうでしょ?若いときならいざ知らず、
酸いも甘いも経験して、海千山千超えてきた私達ですもの。
自分のことは自分が一番良く知っているわよね。
おバカさんなのは、承知の上ですもん。
引き際も、別れがあることも納得ずく」
「そうそう。惨めにならないようにねぇ。いい人じゃなくて、いいオンナでスッパリとねぇ」
「最後はいつかわからないけれど、最後があるのがわかっているからこそ、その時は甘さに浸って、
弱ッチを撫で撫でして、癒されたいのよね。逆にこちらが」
「弱ッチ男に、弱い理由ってそこか」
「そこなのねぇ」
「そこよ、そこ。オンナは弱くて甘いのにメロメロになっちゃうのよ。」
シカオ君がオーダーを聞きに来る
「あっ私、甘々グラスホッパー」
「私、たる甘カルーアミルクぅ」
「じゃぁ、渋甘ラスティネール」
「そのままでも、全部甘いカクテルですが・・・」
シカオ君が困り顔。
「いいのよぅ。味わい方の話だから」
その後も私達は、カロリーを気にせず、甘いカクテルを飲み続けました。
「甘いの最高ッ!!」
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