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露ぞこぼるる

2005年05月20日[02:54:58]

古典文学に見る男と女シリーズ 第10回

草ふかき 夏野分け行く さをしかの
         音にこそたてね 露ぞこぼるる

新古今集 恋 藤原良経

後鳥羽院主催の水無瀬殿で行われた恋十五首歌合で詠まれた歌です。

歌合というのは、今で言う「歌合戦」ですね。
当代のスーパースター歌人が与えられた題目で歌を詠み、
左右に分かれて競い合うものです。
それにしても、十五種類の恋の歌って凄い。
春恋・夏恋・秋恋・冬恋・暁恋・夕恋・羈中恋・山家恋・故郷恋・旅泊恋・関路恋・海辺恋・河辺恋・寄雨恋・寄風恋

この歌はそのうちの「夏恋」の歌です。
上手すぎ。
きっと判者(勝ち負けを判定する人)も唸ったに違いありません。

「草ふかき夏野」に似た表現は他の歌でも使われていますが、
草が生い茂り歩き難い状況を、渡り辛い世の中、先の見えない世の中に例えています。

「さをしか」は牡鹿です。
鹿は普通秋の歌に詠まれる動物ですが、
これを敢て夏の歌に持ってきているところが、さすが天才良経。
鹿が何故秋の動物かといいますと、繁殖のため秋に雌の鹿を呼ぶために鳴くのです。
百人一首にも
『奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声きくときぞ 秋はかなしき』という歌がありますよね。
鹿の鳴く声、つまり『鹿鳴(ろくめい)』は物悲しく深い味わいがあるらしく、
「ゆうゆう(漢字が出ません)」と鳴くそうです。

その、秋に鳴く鹿を何故夏の歌に登場させたか。
「音(ね)にこそたてね」だからです。
つまり、夏には鳴かない。・・・声を出さないから。
声にださずに鳴く。世間の人に知られで泣くわけです。

「露ぞこぼるる」は、夏野を分け入ると草露がこぼれ足を濡らす。
露は涙を暗示します。

解釈
夏の野は草が深く生い茂っている。
そこを、夏には鳴かない鹿が分け入ってさまよっている。
足を露で濡らしながら。
私もそう。世間の人に知られないように、
忍ぶ恋に声を出さずに泣いているのだよ。

良経の歌には、彼独特の世界観があって、
そのまま訳すと少しぎこちなさが出てしまいます。
まぁ、いつものmy式大雑把な訳がいいかなと。

もう、どうしたらよいのかわからないの。
夏の野を分け入っているみたいに先がみえないし。
あなたの心も見えないの。
表立って逢える仲ではないことは承知の上。

でも辛いの。辛いの。
泣いているの。
声を出さない夏の鹿のように、
声を押し殺し、
瞳を濡らしているの。

寂しいの。寂しいの。
一人慰めているの。
恋しい相手を求める鹿のように、
声を押し殺し、
蜜壺を濡らしているの。

やはり、こうなってしまいます。
失礼しました。良経ファンさま。

声を押し殺し、恋人を想いイク。
やはり、静音タイプでなければいけませんね。
HA?

そうなると、やはりこうなります。
アクアメディカル
オルガスター
プッシュサイレント(静音タイプバイブ)
スカディアレッド(静音タイプバイブ)
いずれも人に知られですなるお道具



「・・・・・あぅ・・・hi・・・」

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コメント一覧
この記事へのコメント◇
わかっちゃうねぇ(^_^;) この気持ち… でもって myたん訳が なんともわかりやすく身近に感じさせる!
心もカラダも愛しくてたまらないのよねきっと カラダがどうしても相手を求めると心がコントロールできなくなる心を求めている時は カラダはコントロールできるんだけどこれってオトナにならないとわからない女の仕組みな気がする
早く「抱きしめ逢えたら」いいね(^.^) きっともう少しの辛抱だよ★
2005/05/20(金) 07:22:07 | URL | hoku★ #[ 編集]
▼hoku★ちゃんありがと。ちょっと先行き不透明ですけどね。
コントロールできるようにしたいわね。泣いて、濡らして、切り替えて・・・
2005/05/20(金) 08:52:18 | URL | my #[ 編集]
心と身体・・
心が深い哀しみで一杯の時は当然ですが身体はな~んにも感じなかったしそういう事すら考えもしませんでした。
でも抱きしめて欲しかったよく頑張ったと褒めて欲しかったただ、ただ、温もりは無性に欲しかった。 想いを込めた抱擁で悲しみは癒されて・・・
3年前に生還した時にも彼は慈しむ、極上の優しさのmake loveで私に生きている実感をくれました。
今回も生気のなかった心と身体に愛を吹き込んでくれて頑張って生きていく勇気をくれました。
2005/05/20(金) 09:29:20 | URL | emi #[ 編集]
しかし「露」という字をみて彼の光り輝く「露」を思い浮かべてしまう私って・・ 充分世俗に戻っておりますね(≧m≦)
2005/05/20(金) 09:31:09 | URL | emi #[ 編集]
▼emiちゃん還俗。お帰りかな。うふふ。少しずつ彼様に息吹と温もりをもらってね。
2005/05/20(金) 09:36:57 | URL | my #[ 編集]
myさん。抜けてますよ。昨日も今日も、、、、。応援クリックのポチッて奴が、、、、。恋愛のカテゴリーの時からずっと応援してました。ランキングやめちゃったのですか?
2005/05/20(金) 10:13:33 | URL | 花穂 #[ 編集]
my様私優しくはありませんわ。結構今の状態に満足しているのかも・・・確かに忍んで、人目を避けて、逢いたいときに思う様には逢う事は出来ない。話したいときに、話せない。
でも、彼から逢いたいと言ってくれる。こういう関係になったのは最近の事ですが、出逢いはずっとずっと以前の事、そのときには無かった事。今も、昔も、彼の気持ちは見えてきませんが・・・それでもいいよ。そのうち見抜いて見せるわ
my様報告しておきます。彼に逢いました。誕生日の事言ったよ。「おめでとう」のプレゼント貰えたよ。嬉しかった。感謝の気持ちも伝えられました。
2005/05/20(金) 10:53:50 | URL | 夕 #[ 編集]
この歌、すっごくエッチィね。鹿って、古今東西、男性のシンボル。角(horn)は勃起だし、ムスク(麝香)はセックスの香り。
myちゃんにかかると、「露ぞこぼるる」が、「あたし、horny、濡れ濡れよー」に変容するところがまたまた、エロチック、むふふ・・・。
柿本人麻呂の本歌、「夏野行く牡鹿の角の束の間も妹が心を忘れて思へや」の、若者の精力にみちみちた、万葉の大らかさに比べると(これも、生えたてびんびんの牡鹿の角だからエッチイけど)、それを本にとりながら、秘めやかな、淫靡な歌に変化させたところが、良経の真骨頂ってところですね。男が詠んだ歌にしては、風景でなくて牡鹿そのものがクローズアップされてるところが、モダンですよね。
2005/05/20(金) 13:35:00 | URL | Lisa #[ 編集]
こんにちわ。
my様の切なる思いよくわかります。昔の人でも、こんな想いを持ってた人がいるんですね。 私も、そうなるのかなぁ?
2005/05/20(金) 13:39:03 | URL | iceage #[ 編集]
myさまに習い、詠み手を女に見立ててみました。
昨晩、若い牡鹿のように激しく何度も何度も角を突き立てて私を愛してくれたあなたうつらうつらしたと思ったら、夏はなんて早く朝が来てしまうんでしょう(あなたは黙々と帰り支度、サマータイムなんてなければいいのにィ、フン)
愛液のような朝露の草の匂いの立ち込めるまだ冷たい朝霧のなか帰っていくあなたの後ろ姿を見ていたら昨夜、牡鹿のようにしなやかでなまめかしいあなたの肌に露のような汗が煌いていたのが鮮明に思い出されて、切ないのと、まだ身体が疼くのとで涙が止まらなくなってしまいました。(ウワーン、これから仕事なんてダイジョーブ?心配よー。)
2005/05/20(金) 13:45:01 | URL | Lisa #[ 編集]
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良経の、浮遊感覚のある歌風はもしかしてもしかして?
政治に歌に男社会の人間ドロドロ。定家のお気に入りだったのに、若い男を愛するようになってしまった良経は、遂に、定家の逆鱗に触れ、暗殺・・。
良経ファンの方、申し訳ありません。皆様、スペースを取ってしまって申し訳ありません。 myちゃん、良経の「ちょっと変」な感じ、初めてわかった、どうもありがとう。
2005/05/20(金) 13:58:39 | URL | Lisa #[ 編集]
▼花穂さま初めまして。ご指摘ありがとうございます。「恋愛カテゴリー」の時からの応援、感激です。ランキングはやめていないのですが、
(一応、左サイドバーの方にリンクは残しています)
最近ランキングからのアクセスが減っている上、ランキングも下へ・・・という訳で、少し様子見をしています。別のサイトの逆アクセスランキングの方も考えています。そういたしましたら、又応援していただけますか。お願いしますね。
▼夕ちゃん "彼から逢いたいと言ってくれる"・・・一番いい状態ですね。 「おめでとう」のプレゼント、良かったね。 myも嬉しいです。
▼iceageちゃん今はそうじゃないのね。満たされてるのね。いいんじゃなーい。ならない方がいいのよ。
▼Lisaちゃん本歌を知っててのコメント、超嬉しいです。さすがね、ウチに来たきっかけがきっかけですものね。この歌、というか、王朝末期は本歌あってナンボの感じでしたから、この歌を聞いて、「夏野行く牡鹿・・・」が来た!ピーン!!となって、歌の味わいが深くなるのよね。
女見立ての訳、色っぽいね。青くさい匂い・・・実体験ね。うふふ。というか、うっふん。
Lisaちゃんも暗殺説とる?やっぱりそうよね。男色はあったかもと思うけど、もしそうだとしたら良経が愛したというか庇護したのはもっと上の人ではないのかしら、と思うわ。定家は、若さだけの者には嫉妬はしない。だってやりて爺さんですもの。あるとしたら政治的背景とか、新古今集のからみとか、・・・後鳥羽院の時代は何があってもおかしくはないわね。
2005/05/20(金) 14:21:32 | URL | my #[ 編集]
◆◆moonっち◆◆ もし、ここ見てくれていたら、「がんばって」応援してるわ。祈ってるわ。
2005/05/20(金) 15:51:22 | URL | my #[ 編集]
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彼を想ってのひとりHはあまりしないようにしてます。思いだしてイクと泣いちゃうから・・・切ないです。あースッキリしたで終わらないのです。だから我慢して、お布団に入って枕につっぷして泣くの・・・って結局泣くんかい!?
myちゃん、私もこんな感じです。毎晩。
2005/05/20(金) 22:41:25 | URL | ruru #[ 編集]
▼ruruちゃん「鹿鳴館」ってそうなのよ。確か(^_^;) 中国の古代詩「鹿鳴」からとったと思います。
ひとりHは、行為後空しくなるように、遺伝子的になっているらしいです。だって空しくならずに、ただ楽しかったら、種の保存行為をしなくなっちゃうでしょ。そういうわけらしいです。
でも空しくなっても、思い出しちゃうのよね。
2005/05/21(土) 00:26:35 | URL | my #[ 編集]
◆◆こっそりココだけの話◆◆ myの初オリジナル小説がアップされました。どこに?見つけてみて。うひ。
2005/05/21(土) 00:33:56 | URL | my #[ 編集]
見つけて読みました。どんな女性になっていくのかしら?my様好みになっていくのかしら?!楽しみです。 頑張って下さい。
2005/05/21(土) 06:10:16 | URL | 夕 #[ 編集]
おはようございます~。やっと充足感のある眠りをとれ、爽やかに朝を迎えました。
そんな朝に詠む歌はコメントは…。う~む。皆様、奥深いですね。えっちぃ~気持ちになってしまった(笑)
my様のオリジナル小説って?きっと私には見つけられないんだろうなぁ。。なにしろ「官能文書ワールド」の入り口も未だに見つけられないんです(T-T*)
2005/05/21(土) 08:09:45 | URL | 細雪 #[ 編集]
見つけたぞ!!続きが楽しみ♪
2005/05/21(土) 10:44:34 | URL | rainy #[ 編集]
myさま♪ お久しぶりです★ 私は短歌とかは苦手なんですが… 昔の人って想いが深いですね…。
ホントにここで色々勉強させてもらってます(*^-^)ニコ オリジナル小説はどこだろ??今回は時間ないので、次回に探してみますね~。
2005/05/21(土) 13:20:56 | URL | ブルームーン #[ 編集]
▼夕ちゃんもう、既に完了してお渡ししています。お楽しみに。
▼細雪ちゃん「官能文書わーるど」の入り口は今回のエントリで説明していますから見くださいね。
▼rainyちゃんどうも。みつけたか~♪
▼ブルームーンちゃんお久し振り。和歌って訳そうと思うから難しくなってしまうけど、感じ取ると意外とすんなり理解できますよ。オリジナルの場所は今回のエントリから見てくださいね。
2005/05/21(土) 14:49:55 | URL | my #[ 編集]
>ruruさま老婆のような薀蓄ですが。『詩経』小雅の「鹿鳴の什」からです。小雅は貴族の宴の儀式を詠ったもの。(だから鹿鳴館、です。)『詩経』は3000年ぐらい前の古い詩を集めたもので、ここまで古いと、神話の世界ですね。
そこでは鹿は聖なる動物です。ヨーロッパのケルトでもそうなので(『バンビ』とかも男性系家父長社会の神話構造でできてますよね。)神話のトーテミズムのルーツとか、それが、どうしてエロティックな連想につながるのかとか、面白そーですね。(私だけ?)
恋をするのとしないのとでは、詩や風物に関する感性が全然違ってきて、絶対手にしないようなふるめかしーものまで生き生きしてみえるから古典を読むいい機会かも。と思うことにしよーう。
2005/05/21(土) 20:55:53 | URL | Lisa #[ 編集]
▼Lisaちゃん Danke,Danke!! そうそう、『詩経』よ! 「鹿鳴」の詩は、もてなしの宴会ソング!!
現在の日本で鹿といえば、日光の猿と並ぶ、奈良の鹿。「もう、おせんべいないわよっ!!」ってくらい"しか"思い浮かばなくなっているのよね。
2005/05/21(土) 23:36:59 | URL | my #[ 編集]
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本当に秘密?お悩みはみんなでシェアしませんか。
貴女のお悩みと同じお悩みをお持ちの方が救われるかもしれません。
できれば公開にしてくださいませんか。
HNを代えられてもOKなので。
 
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