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古典文学に見る男と女シリーズ 第16回
秋ですもの、たっぷりあります恋の歌。九月限定の歌もありますから大忙し。
ももくさの 花のひもとく 秋の野に
思ひたはれむ 人なとがめそ
古今和歌集 巻4 秋歌上 読人しらず
ももくさ・・・百種、沢山の種類
そのまま訳しますよ。
沢山の種類の花が咲く秋の野原で遊ぶことを想像してみましょう。だれもとがめることなどできないでしょう。
そのままですと、どうということもない歌です。秋の歌ですし。
うふふ。でも「恋草子」で取り上げておりますのよ。
「花のひもとく」を「花の紐解く」にしてみましょう。
おわかりですか。
着物の紐を解くとどうなりますか。
そうです。
紐を解く・・・下紐を解くともいいますが、男女の契りを交わす。つまりセックスの暗示です。
いきなりエッチな歌になってしまいましたね。
多分作者は男性だと思うのですが、
「沢山の女性(花)がいるハーレム(女郎宿?)でむふふふふ。
想像しちやうなぁ。いいじゃん想像なんだから」という感じでしょうか。
ただ、どうもmyは女性に見立てて詠んでしまいます。語感がなんとなく。
"ももくさの花の"で区切って(少し無茶ですが)
そうすると・・・・
鮮やかな花模様のショーツ
サイドの紐をするすると私の指はほどく
小さな秋の野のような茂みを指は這う
丘を越え、谷に分け入る
硬いままの蕾がそこにまだ・・・
私?いいえこれはあなた
小刻みに刺激を与えるあなた
あぅ・・・蕾が膨らみ泉が湧く
あなたは泉に身を沈めるの
深く深く深く・・・・・
更に泉があふれる
あぁぁ・・・ぅぅ・・・
想像ですから。だれもとがめることなどできないでしょう。
・・・・などとセルフな歌に。
秋の野のように香りを立ちこめさせて、
泉をあふれさせてみます?
秋の夜は長いのですから。
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